2019年9月27日にNTT CommunicationsのDirect Calling for Microsoft Teamsというサービスが発表されました。
Teamsと連携するフルクラウドの外線電話サービスです。この発表について考察してみます。
Direct Calling for Microsoft Teamsの発表
日本マイクロソフトの発表:
NTT Communicationsの発表:
両社の発表はほぼ内容が同じなので、どちらか一社だけ見れば十分です。
サービスイメージも全く同じです。
両社の発表の要点
Teamsで外線電話を行う場合、通常はSBC(セッションボーダーコントローラー)という機器をオンプレミスに設置する必要があります。サービスイメージ上、オンプレミスの機器が見当たりませんので、フルクラウドで外線電話ができるようになるものと思われます。
オンプレミスの機器を設置することなく外線電話が使えるという点ではソフトバンクのUniTalkと似ています。
連絡とれるくんとの連携を押していますが、Teamsには元々連絡先の機能があります。普通に考えればTeamsの連絡先機能を使って外線電話もできるはずです。もしも元々の連絡先の機能が使えずにダイアルパッドでの発信しかできないようであれば、大きなデメリットです。
連絡とれるくんはDirect Calling for Microsoft Teamsと連携させなくても利用できますので、単体でのメリットを確認してみましょう。こちらが連絡とれるくんのページです。
Web電話帳の機能として以下のように書かれています。
社員・お客様の連絡先を一元管理し、最適なツールで簡単にコミュニケーション
- 社員、お客様情報をクラウドで一元管理部署、キーワードから社員やお客様を検索し連絡可能
- 管理者が更新するだけで、全員が最新情報を閲覧可能
Teamsの連絡先の機能は個人で登録する形式ですので、連絡先の一元管理・社内での共有が大きなメリットになりそうです。
0AB-Jは使えるのか?UniTalkとの違い
0AB-Jとは東京であれば03-とか、大阪であれば06-とかの番号です。
UniTalkの各社の発表では0AB-Jが使えるということを明記していました。
日本マイクロソフトのUniTalkの発表:
ソフトバンクのUniTalkの発表:
NTT CommunicationsのDirect Calling for Microsoft Teamsの発表では0AB-Jに関する記述が全くありません。これはおそらく0AB-Jは使えず050-の番号になるものと推測できます。
UniTalkは0AB-Jが使え、Direct Calling for Microsoft Teamsは0AB-Jが使えないというのが大きな違いになりそうです。
まとめ
0AB-Jが使えなかったとしてもフルクラウドでTeamsの外線電話が使えるという点では非常に魅力的です。価格等は不明ですが、UniTalkと比較して導入を検討されてみてはいかがでしょうか?フルクラウドなので部分導入をしてみるというのも非常に簡単です。